今朝、家を出たとき、西の空に浮かぶ月がやけに明るく、大きく見えました。夜が明け、空が白み始めているというのに、その輝きは衰えることなく、まるでそこに留まっていたいかのようでした。
月は昼間にも空にあるはずなのに、日が高くなるとすっかり姿を隠してしまいます。そんな月が、朝の終わり際までしっかりと光を放っているのを見ると、なんだか得をした気分になります。
そして、仕事を終えて帰る頃、今度は東の空に煌々と輝く月が現れました。朝に見た月と同じはずなのに、昼の時間を挟んで再び見ると、まるで別の存在のように感じます。朝の月は名残惜しそうに沈んでいきましたが、夜の月は堂々と昇り、これからの時間を楽しむかのようです。
同じ月なのに、見る時間や場所が違うだけで、印象が大きく変わるのは不思議なものです。まるで、一日を通じて異なる表情を見せるかのよう。朝の静けさの中で輝く月と、夜の闇を照らす月。そのどちらも、私たちの日常の中でさりげなく寄り添ってくれている存在なのかもしれません。
そんなことを思いながら、今日も月を見上げて帰路につきました。
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