4月のリース タンポポとこけしと蝶々

日記
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春の陽射しが心地よく感じられるようになると、部屋の中にもその明るさを取り入れたくなります。そんな気持ちにぴったり寄り添ってくれるのが、妻が毎月楽しみに作っている「折り紙リース」です。今月のテーマは、「タンポポとこけしと蝶々」。春の訪れを感じさせる、やさしくてにぎやかな一枚が仕上がりました。

リースの中央に咲いているのは、鮮やかな黄色のタンポポ。立体的に折られた花びらがふんわりと広がり、まるで春の陽だまりのようです。茎や葉も丁寧に折られていて、見ているだけで野原の風景が浮かんできます。

その左には、にっこりと微笑むこけしの姿。ピンクの水玉模様と、パステルカラーの着物柄がとても愛らしく、春のあたたかさをそのまま形にしたようです。こけしの素朴な表情に、見ているこちらも自然と笑顔になります。

リースの四隅を彩っているのは、ひらひらと舞う蝶々たち。淡いグラデーションの折り紙で折られた蝶々は、まるで風に乗ってリースの中を舞っているよう。軽やかで優美なその姿は、春の生命の輝きを象徴しているかのようです。

土台となるリースも、やさしい色合いのストライプやドット柄の折り紙で作られていて、全体に統一感があります。どこか懐かしく、どこかほっとする、そんな雰囲気がこの作品全体から伝わってきます。

玄関にこのリースを飾ってから、訪れる人たちが「春らしくてかわいいね」と笑顔になってくれることが増えました。折り紙の持つ手仕事のあたたかさと、季節を表現する楽しさが、こうして人の心をやさしく包んでくれるのだと思います。

来月のテーマは何にしようか。季節の移ろいを感じながら、折り紙を通してその時々の情景を表現する妻の姿に、いつも感心させられます。4月のこの一枚が、今年の春の記憶をやさしく彩ってくれることを願って──。

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