先日、珍しい果物「ポポー」を初めて食べました。
名前だけは聞いたことがありましたが、実際に食べるのは今回が初めて。見た目は少しバナナのようでもあり、マンゴーのようでもあり、不思議な存在感です。
手に取ると柔らかく、熟した香りがほんのり漂ってきました。ナイフを入れると、中から淡い黄色の果肉が現れ、甘い香りがふわっと広がります。どことなく南国を思わせるような香りに、ちょっとワクワクしました。
ひと口食べてみると、プリンのようになめらかで、とろける食感。
まるでカスタードクリームをスプーンで味わっているような、やさしい甘さがあります。バナナやメロンの香りを少し混ぜたような不思議な風味で、「森のカスタード」と呼ばれるのも納得です。
ただ、食べ進めてみると気づくのが、とにかく種が多いこと。
ひとつの果実に大きな種がずらりと並んでいて、実をすくうのに少し苦労しました。果肉は美味しいのですが、思ったほど量は多くなく、ひとつ食べるともう満足という感じ。濃厚で、少しねっとりしているので、たくさんは食べられないかもしれません。
それでも、初めての味に出会えたのは新鮮な体験でした。
どこか懐かしく、そして南国を思わせるような甘さ。食べた後も口の中に香りが残り、デザートを食べたあとのような満足感があります。
普段の食卓には並ばない果物ですが、こうしてたまに珍しい味に出会うと、ちょっとした冒険をしたような気分になります。
また機会があれば、今度は熟れ具合を見ながら、もう少しゆっくり味わってみたいです。
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