雛人形を飾る理由——娘が成人しても続けるわが家の習慣

わが家では、娘が20歳を超えた今でも毎年雛人形を飾っています。一般的には、子どもが成長し成人すると雛人形を出さなくなる家庭も多いようですが、わが家では雛祭りの時期になると、自然と飾るのが恒例になっています。

雛人形は「娘の厄を引き受ける」存在

雛人形は、単なる飾りではなく、もともとは子どもの厄を引き受け、健やかな成長を願うお守りのような存在です。そのため、「娘が成人したら役目を終える」という考え方もありますが、私はむしろ、成人してからこそ大人の人生の幸せを祈るものとして飾り続けてもよいのではないかと思っています。

また、雛人形を飾ること自体が、家族の思い出を振り返る機会になります。娘が小さかった頃、一緒に飾りながら「お雛様のお顔はこんなに優しいね」「このお道具は何に使うの?」と話していたことを思い出すと、今でも温かい気持ちになります。

季節の行事を大切にすることの意味

雛祭りは、春の訪れを感じる大切な行事でもあります。昔ながらの行事を続けることで、日常の中に季節の移ろいを感じることができるのも魅力の一つです。現代では、忙しさに追われて季節を意識することが少なくなりがちですが、こうした伝統行事を続けることで、暮らしに豊かさと彩りを加えることができます。

また、私自身、雛人形を飾ることで「今年も元気に春を迎えられたな」と実感し、家族の健康と幸せを願う時間を持つことができます。

これからも続けていくつもり

娘が小さい頃とは違い、今では私一人で飾ることも多くなりましたが、それでもわが家では**「毎年飾る」という習慣を続けていこう**と思っています。いずれ娘が結婚し、新しい家庭を持ったとしても、「実家では毎年雛人形を飾っていたな」と思い出してもらえれば、それだけで嬉しいものです。

日本の伝統行事は、続けることで意味が深まるもの。皆さんのご家庭では、雛人形をどうされていますか? 娘の年齢に関係なく、ぜひ毎年飾ってみるのも素敵な習慣になるかもしれませんよ。

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