休日にそっと寄り添う映画時間

〜「果てしないスカーレット」を観て〜

今日は月曜の休日変更を利用して、久しぶりに映画館へ足を運んだ。観たのは細田守監督の新作「果てしないスカーレット」。ネットでは賛否両論あると聞いていたが、やはり気になり、静かな映画館の席に身を預けた。

上映が始まると、まず心を奪われたのは映像の美しさだった。色彩のやわらかさや光の表現がとても繊細で、スクリーンを眺めているだけでも心が落ち着いていく。そこに包み込むような音響効果が重なり、自然と物語の世界へ引き込まれていった。気がつけば、時間の流れも忘れ、あっという間に物語が進んでいた。

物語は死後の世界から始まるという、少し不思議で壮大な設定。展開も独特で、理解が追いつかない場面もあり、正直なところ「少し難しいかな」と感じる瞬間もあった。それでも登場人物の心の揺れや葛藤はどこか人間らしく、静かに胸に染み込んでくるものがあった。

観終わったあと、すぐに答えが出る作品ではないけれど、だからこそ余韻が残り、ふとした瞬間に思い返してしまう。帰り道の車窓から見える夕暮れの空も、どこか映画の世界と重なって見えた気がした。

忙しい日々の中で、こうして映画と向き合う時間は、心をそっと整えてくれる大切なひととき。もう一度観たら、また違った気づきがあるかもしれない。そんなことを思いながら、穏やかな夜を迎えている。

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