昼下がり、ふと観た落語に引き込まれて

今日の昼間、何気なくテレビをつけているとNHKで落語が放送されていた。落語に詳しいわけではないが、なんとなく眺めているうちに、自然と引き込まれてしまった。派手な映像があるわけでもなく、ただ一人の噺家が話しているだけなのに、不思議と耳を傾けてしまう。

座布団の上で、扇子と手拭いだけを使いながら、次々と登場人物を演じ分けていく様子には毎回感心させられる。一人しかいないのに、ちゃんと掛け合いが成立していて、頭の中では登場人物の姿まで思い浮かんでくるのだから不思議だ。

言葉のテンポや「間」によって、くすっと笑えたり、なるほどと頷いたりする感覚は、落語ならではの魅力なのだろう。詳しく知らなくても、ただぼんやりと観ているだけで楽しめるところもいい。

ふと、これが今年の大河ドラマで描かれているような江戸の頃に生まれた文化だと考えると、改めてすごいなと感じた。何百年も前の人々も、同じように笑いながら噺を聴いていたのかもしれないと思うと、少し歴史が身近に感じられる。

昼下がりの何気ない時間だったが、落語のおかげで少し心が和らぐひとときとなった。また機会があれば、今度はゆっくり腰を落ち着けて観てみたい。そんなことを思いながら、穏やかな午後を過ごした。

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