送別会の夜、若き後輩へエールを込めて

今日は、後輩の退職に伴う送別会が開かれた。

一時期、私の部下として一緒に仕事をしていたこともあり、彼の退職の知らせを聞いたときは、正直少し寂しい気持ちになった。まだ若く、これから経験を重ねていく年代。そんな中での転職という決断には、きっと大きな覚悟と新しい希望があったのだと思う。

送別会の席では、懐かしい話や失敗談に笑い声が絶えなかった。

入社当初の彼は、何事にも一生懸命で、時には空回りもしていたが、その素直さと前向きさでチームに良い空気をもたらしてくれた。今ではすっかり頼れる存在になり、そんな成長を見届けられたことは上司として嬉しい限りだ。

別れ際、「お世話になりました」と深々と頭を下げた彼に、「新しい場所でも自分らしく頑張れ」と声をかけた。

社会に出てからの道のりは、誰しも順風満帆ではない。時には壁にぶつかることもあるだろう。それでも、そこで得た経験や人とのつながりが、きっと次の成長の糧になるはずだ。

若い人が新しい環境へと旅立つ姿を見るのは、どこか親のような気持ちにもなる。

残された私たちは少し肩の荷が重くなるが、それもまた次の世代を支える責任の一部だろう。

こうしてバトンが受け継がれていくのだと感じる。

帰り道、夜風が心地よく吹いていた。

新しい職場で、また新しい仲間に恵まれ、彼らしい明るさと誠実さで信頼を築いていってほしい。

別れは寂しいけれど、旅立ちはいつも前向きなものだ。

今日の送別会は、そんな思いを再確認する夜になった。

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