今日、なんとなくYouTubeを眺めていると、「H3ロケット7号機打ち上げ成功」のニュースが目に入りました。宇宙関連の話題にはあまり詳しくないので、「あ、今日が打ち上げ日だったのか」と少し驚きました。何気なく再生ボタンを押すと、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の公式チャンネルでカウントダウンから打ち上げの瞬間までをライブ配信しており、そのまま最後まで見入ってしまいました。
白い煙を噴き上げながら、H3ロケットがゆっくりと空へ向かって上昇していく姿は圧巻でした。エンジンの低く響く音、そして地上のカメラがとらえる美しい軌跡。あっという間の出来事でしたが、日本の技術力の結晶が今まさに宇宙へと飛び立つ瞬間に、胸の奥がじんと熱くなりました。
打ち上げ場所は鹿児島県の種子島宇宙センター。あの青く澄んだ空と海を背景に上昇していくロケットの映像を見ていると、最近観た映画『秒速5センチメートル』の中に登場する種子島のシーンを思い出しました。映画のなかで描かれるロケット打ち上げの情景と、現実に目の前で見ている映像が重なり、まるで夢と現実の境界が溶けていくような感覚に包まれました。
また、NHKで放送されているドラマ『いつか無重力の宙で』のことも思い出しました。人が宇宙を目指す姿勢や、そこに込められた情熱を描く作品を見ていたこともあり、実際のロケットの打ち上げを目にすると、映像や物語の中で感じた「人の想い」が現実のものとして心に響いてきます。
科学の力というのは、日常生活の中ではなかなか実感する機会が少ないものです。しかし、こうしてリアルタイムでロケットの打ち上げを見ていると、「人間って本当にすごいな」と改めて感じます。数えきれない研究者や技術者の努力、そして失敗を恐れず挑戦を続ける姿勢が、この一瞬の成功を支えているのだと思うと、感動と尊敬の気持ちが湧いてきました。
特別な予定もなく過ごしていた休日の午後。偶然目にしたH3ロケットの打ち上げ映像が、思いがけず心に残る時間となりました。宇宙は遠い存在のようでいて、こうして画面越しに見ると少し身近に感じられます。いつか種子島で実際の打ち上げを見てみたい──そんな小さな夢が、新たに生まれた一日でした。


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