宿直明けの勤労感謝の日

今日は勤労感謝の日の振替休日。世の中ではゆっくり過ごす人も多い一日なのだろうが、私にとっては昨日の宿直からそのまま続く勤務の日となった。とはいえ、慌ただしさというよりも、どこか静かで落ち着いた気持ちで朝を迎えていたように思う。

勤労感謝の日の起源は「新嘗祭」。その年の収穫に感謝し、自然の恵みをいただく大切な神事だという。そこから「働くことをたたえ合う日」となった今の祝日につながっていると知ると、ただの休日ではなく、少し背筋の伸びるような意味を感じる。

宿直明けの体はやはり少し重たく、眠気も残っていたが、不思議と心は穏やかだった。仕事があり、任される役割があり、今日も変わらず働けていることは、当たり前のようでいて実はとてもありがたいことなのだろう。そう思うと、忙しさや疲れも、少しだけ優しく受け止められる気がする。

若いころのように無理がきくわけではないが、その分、自分の体を気遣うようになった。無理をせず、休めるときはしっかり休む。そして、働ける時間を大切にする。そんな意識が自然と芽生えてきたのも、年月を重ねてきたからこそかもしれない。

勤労感謝の日は、頑張っている自分をそっと労わる日でもあるのだと思う。宿直明けの穏やかな疲れを感じながら、これからも健康に働けるよう、焦らず、無理せず、自分のペースで歩んでいこう。そんなことを静かに思った一日だった。

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