今日は10月31日、ハロウィンの日。
この時期になると、街のあちこちでオレンジ色のかぼちゃや黒い帽子の飾りを見かけます。スーパーにはハロウィン仕様のお菓子やケーキが並び、コンビニでは限定のスイーツが登場。季節の行事として、すっかり定着した印象があります。
思い返すと、子供のころにハロウィンを意識した記憶はほとんどありません。ニュースや海外ドラマで、仮装した子どもたちが「トリック・オア・トリート!」と声を上げてお菓子をもらっている場面を見て、「楽しそうだな」と思うくらい。日本では、どちらかといえば秋祭りや運動会が主役の季節でした。
それがいつの間にか、ハロウィンが10月の風物詩として定着し、年々イベントが盛んになっていったのですから、時代の移り変わりを感じます。
近所の商店街でも、子ども向けの仮装パレードやお菓子配りが開催されるようになり、夕方になるとカラフルな衣装を着た親子連れの姿を見かけます。SNSを開けば、かわいらしい仮装写真がたくさん投稿され、学校や保育園でも小さなイベントを楽しんでいる様子がうかがえます。
こうして世代を超えて楽しまれる行事に成長したことは、日本の文化の柔軟さを感じさせます。
もっとも、我が家ではハロウィンが特別な行事になることはありません。
飾りつけも仮装もせず、いつも通りの夕食を囲みながら、テレビのニュースやSNSで街のにぎわいを眺めて「ずいぶん定着したものだなあ」と話す程度です。
子どもたちが小さいころも、特にハロウィンイベントに参加することはありませんでしたが、それでもスーパーの売り場を歩くと、どこかウキウキした気分になったものです。
あの独特のオレンジと黒の配色や、カボチャの笑顔が、秋の深まりを告げているように感じます。
我が家のように「見る側」としてハロウィンを楽しむ家庭も多いのではないでしょうか。
にぎやかに仮装して街に繰り出すのも楽しいですが、日常の中で季節の彩りとして受け止めるのもまた一つの楽しみ方。夕暮れのスーパーで子どもたちの笑い声を聞くだけでも、季節の変化を感じられます。
日本のハロウィンは、海外の真似ではなく、地域や家庭ごとに少しずつ形を変えながら定着してきました。
これからも、派手さよりも季節を味わう行事として、静かに見守っていきたいと思います。

 
  
  
  
  
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